Q.消費者金融にとって、ブラックになっている人を利用者として迎え入れるのは、それだけ多くのリスクを抱え込むことにほかなりません。では、なぜブラックでもOKという消費者金融がこれほど多く存在するのですか?
A.確かに、ブラックになっている人に資金を貸すのは、消費者金融から見れば、あまり望ましい状態とは言えません。再び返せなくなり、踏み倒されるかもしれないという不安が爪に存在するので、できれば、より確実な人に貸したいと思うのです。ではそれなのになぜブラックOKにしているのかということです。
立場を逆にして考えてみればわかります。あなたが例えば中小の消費者金融の経営者だっとして、どうやって顧客を集めますか?資金はそれほどなく、知名度の低い状態です。
本当なら、返済が確実にできそうな人が顧客として欲しいのですが、そういう人(収入が高く安定している人)は大手の消費者金融や銀行に行きます。なぜなら、彼らからしてみれば、できるだけ安心して、かつ金利の低いところから借りたいと考えるからです。大手の消費者金融は資金力の面で圧倒的な差が有り、とてもではないですが、真っ向から勝負して勝てる相手ではないのです。ですが、そんな巨大なライバルである大手消費者金融でも、避けたい契約者はいます。それが、過去に滞納や延滞をしてブラックになった人です。大手消費者金融や銀行は、そういった人を審査で落としています。なぜなら、この二つの企業には利用者を選ぶ自由があるからです。有名でしかも、資金も潤沢、申込者は沢山やってくるのです。その中から、より確実に返してくれそうな人を選べばいいのです。
さて、真っ向から戦っても勝てないと知っている中小の消費者金融の経営者は、策を講じる必要性に迫られます。そこで大手や銀行が毛嫌いするブラック利用者をあえてOKにして、大手との差別化を図るのです。とは言っても、やはりリスクが高いのは事実なのでどうしても金利は高くせざるを得ません。そうして、今で言う銀行、大手消費者金融、中小の消費者金融、そして同じ中小でもブラックOKの消費者金融という階層が出来上がったのです。
世の中にはブラックOKのキャッシングがあるって本当ですか
スマートフォンで消費者金融をいろいろ調べてたらブラックでもOKというフレーズをよく見かけます。世の中には、ブラックにも貸付けてくれる消費者金融があるのだろうか?と思われる方もきっと多いですね。現実にはブラックにも融資してくれるところはあります。まさかと思われる方もいらっしゃるでしょう。ですが、そのような貸し付けがあるのは事実です。ではブラックとはどのような人のことをいうのでしょうか。
世の中に”ブラックリスト”と呼ばれるものは存在しません。世間がそう呼んでいるリストは、信用情報機関の情報のことです。融資を受け、返済が滞ったり、未完済で終わっていたり、破産宣告をしていると信用情報機関のに各金融機関から報告が行き、その情報が内容によって数ヶ月から十年に及ぶまで残ることになるものです。金融機関は、ローンやキャッシングの申し込みを消費者がした時点で、ここに問い合わせます。本人の金融事故を調べるためです。問い合わせた結果、審査に通らない人のことをブラックリストに載っている。と表現します。
信用情報機関にデータが残っていても、その内容が、問い合わせた金融機関としては許せる範囲の場合は、審査に通ります。その場合は、この人は”ブラックではない”ということになるようです。ブラックと呼ばれる人の概念などは固定化されていませんから、だいたいこのような雰囲気ということですね。一般的にブラックと呼ばれる人たちは、多重債務者や返済をしていない人のことを指します。複数社からお金を借りて、返済のためにまた借りてという生活を繰り返す人です。複数社から借入をしていても、返済に困っていなかったら多重債務者とは言いません。
そのようなブラックにも貸付ける貸金業は、正規の登録業者ではありません。金融庁の登録番号をもらわずに営業している闇の金融業者です。金融業を営むためには、登録番号が必要なので、金融庁や都道府県知事の登録番号が絶対必要なのです。ですから、登録していなくても登録業者ですと名乗る闇金融もあります。通常は、店舗の見える場所に登録証を掲げていますが、そのような闇金融は見えるところに無いのはまだ良い方で、偽の登録証を掲げるところもあるのです。
ですから、消費者は自分で調べる必要があるのです。金融庁のホームページからも調べられますが、電話でも応対してくれます。都道府県でも同じく電話での問い合わせにも対応してくれるので、おかしいな?と思ったら確認することをお勧めします。そして、ブラックに貸し付けるのは、そのような闇金融なのです。闇金融は、現在制定されている上限金利など守るはずも無く、取り立ての制限もされていますが、それも当然守りません。
しかし、それは闇金融だけが悪いのでしょうか?
それから、正規の登録業者でもブラックの人たちに貸付ける金融業者もあります。その業者は、そういう方針なのですから、ちゃんとした消費者金融です。そのような貸金業者を見つけられればいいですが、大半は闇金融に吸い込まれていくことになるので、ブラックといわれる範囲に入ってしまった場合は、信用情報機関から自分の情報が消滅するまで、ひたすら待ちましょう。ただし、どんなことの滞納もせずに誠実な生活を心がけなければなりません。